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創業の想い ~国際派学生の為の総合教育を~ Kokusaba Learning Group CEO バハール・イシャナズ インタビュー


Ishanaz Bahar

「英語が話せれば勝ち。」

「留学経験があればその先の人生もきっと明るいはず!」


夢と希望を抱いて、親子で叩いた異国の学校の扉。


傍から見ると、現地校やインターナショナルスクールは確かに美しい。

様々な国籍の生徒達が集い、流暢な英語で会話し、

華やかな学校行事を楽しみ、日本とは何だか全く違う教育を受けるらしい。


でも、日が煌々と当たる場所には影も深く落ちるもの。

国際教育の場には、数え切れないほどのチャンスと同時に、ピンチや苦悩も落ちている。


私達国サバのメンバーは、世界のあちこちから沢山の壁を乗り越えて母国に帰ってきた。

自分たちの後悔も、そして成功談も次の世代につなげて行きたい。


一人でも多くの「new generations」が、

異文化や新しい言語に触れる楽しさを思い切り全身で享受して、

世界に羽ばたいて行けるようなサービスが今の世の中には必要なのではないか。


そんな強い想いから、Kokusaba Learning Groupは2017年に誕生した。


Kokusaba Early Days Group
2017年11月

このインタビュー企画では、運営メンバーの「これまで」と「これから」に

焦点を当てて、私達の思いを伝えていきたい。


第一弾・Ishanaz Bahar (バハール・イシャナズ)

国サバCEO。 東京都出身。小学校は区立に通い、中学から都内のインターナショナルスクールに転校。14歳の時に父の仕事でシンガポールに移り、オーストラリアンインターナショナルスクールを卒業。現在は早稲田大学政治経済学部経済学科の英語学位4年生。



「英語が出来ればオッケーではない」

私は日本で育ったのですが、両親は家で私に英語を使って話していました。なので、両親が中学に上がるタイミングでインターナショナルスクールへの転校を持ちかけてきた時も、そこまでの不安はなかったんです。でも、一度インターに行き始めると、「英語を使って生活する」という事は自分が考えていたよりももっと大変だったことが段々と分かってきて。日本で得意だった数学も、単語を知らないから解きようがない。宿題で出てきた単語を一生懸命訳し、「公倍数」や「台形」といった基本的なワードから少しずつ覚えていった時は気が遠くなりそうだったのを覚えています。考えてみれば当たり前のことですが、日本語が話せる人皆が理系の専門用語を理解する訳ではないのと同じで、英語で何かを学ぶ時にはその教科においての高い語彙力が求められてしまうのです。


ただ英語が話せればオッケーではないのだと思い知らされた瞬間は、教室の外でもありました。皆が話す英語は英会話教室や英語の教材で聞くようなスピードや言葉遣いとは程遠く、また放課後の遊び方も日本人の同級生と全然違いました。

中学生という、普通に日本で過ごしていてもかなりセンシティブな時期に、得意だった数学で初めて苦戦して、異文化に圧倒されているうちに、少しずつ自信や元気を失ってしまっていました。そんな時、私に再び頑張ろうと思わせてくれたのは当時の先生達でした。



「良い指導者との出会いは人生を変える」

日本語を話しているときのように言いたいことを自由に表現出来ず、周りの状況も100%は把握できないという居心地の悪さは、挫折するたびに背中を押してくれる先生たちによって救われました。


まずはスクールカウンセラーたち。生徒の勉学のみならず家庭・友人以外で精神的に支えてくれる指導者というものは世界共通、どこの学校でも必要な存在であると今は信じています。日本のインターナショナルスクールのカウンセラーは、英語でのコミュニケーションに不安を感じ色々抑え込んで友達関係に悩んでいた時に、しっかり私の思いを聞き、解決するための自己表現法を丁寧に教えてくれました。シンガポールに転校し、コミュニケーションに自信を持ち始めたあとにも、カウンセラーは頼れる存在だと認識していたので、あらゆるときに自己反省・分析のためにカウンセラー室を訪問していました。


次に学業を支えてくれた指導者たち。シンガポールで10年生(高校1年生相当)のEnglishの先生が一番印象に残っています。私がWritingに苦戦していたことに気づき、「いつでも書いたものを職員室に持ってきなさい」と言ってくれたことに、しっかり私を見ているんだなと信頼感を抱いたことを今にも覚えています。拙いながらも一生懸命に書いた私の英語のエッセイに沢山赤を入れて添削して伸ばしてくれました。今になって「私の英語はネイティブレベルだ」と自信を持って言い切れるのはまさにその先生のおかげだと実感しています。


このように、ただ単調に私を知識を与えるだけでなく、私自身と向き合って支えてくれた彼らのような教育者は、特に異文化と異言語との日々の戦いで自分を見失いやすい帰国生には特に重要な存在だと思います。私自身、あの先生たちと出会ってなかったら、私の人生も性格もきっと全く違ったものになっていたと思います。血の繋がった親とはまた別に、自分を認めてくれて支えてくれる大人が居る事は、海外暮らしという静かな戦場で戦う子どもたちには特に貴重な存在だと思います。


そして、また私は大学に入学した後に新たな「貴重な大人」と出会います。それはバイトで始めた地元の個人塾の先生でした。


先生の塾は勉強だけでなく、社会で生きていく上のマナーや勉強しなきゃいけない理由、そして努力をする大切さなど「総合的に人間として生きていく上の教育」を生徒たちにしていました。部下だった私に対してもそれは同じで、先生が研修の時に私に言ってくれた「生徒を愛してやってください。」という言葉は、今でも強く印象に残っています。



「生徒と共に山を越えていきたい」

私がこれまで出会った先生たちのお蔭で自信と優秀な成績と共に卒業し、自信や素敵な思い出を得たように、今度は私がこれからの日本や世界を支える誰かの「貴重な大人」になりたい。そうして、国サバは一人の生徒からスタートしました。


世界各地の教育制度が詰め込み型教育から思考型教育に変容している今だからこそ、普通の塾のように淡々と勉強を教えるだけではなく、生徒と二人三脚で勉学でも精神面でも一緒に色んな物を乗り越えて成長できる学習サービスが必要だと思います。従来のインター生向けの家庭教師サービスのように1時間何万円も取っていては本当に助けが必要な生徒に中々私達の想いが届けられないと思い、料金も必要最低限に抑えています。


また、インターナショナルスクールや現地校と一口に言っても、教育カリキュラムから生徒達の国籍、選べる教科やそれぞれのレベルなどその種類は多種多様です。生徒さん、ご両親、そして学校の特色や方針を考慮して包括的なサポートが出来ることが、私達のこだわりであり、強みでもあると思います。国サバの先生たちは皆、指導者であり、カウンセラーであり、共に学ぶ仲間です。



「思考力」が重視されるようになってきている現代社会に対応する人材を排出するために、私達は「対話しつつ生徒と一緒に崖を登り、必要なところでしっかりと手を貸せる」ような、生徒に共感して共に成長出来る様なサービスでありたいと思います。


そして山を登り終えた卒業生たちが、それぞれの個性や強みを活かして世界に羽ばたいて、また次の世界の誰かの「貴重な大人」になる事で、世界や日本に貢献できたら、と思います。


これを読んでくれているあなたが、仲間になってくれるならばそれ以上嬉しいことはないです。ご連絡を待っています!


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